身内の法事があり、略式喪服で良いとのことだったので、着物で行こうと思ったのがきっかけで帯の染め替えをしました。黒めの帯を持っていなかったので。
用意したのは、昔リサイクルショップで購入した?けど一度も使わないままだった帯。(吉祥模様でなく、金銀が入っていないもの)
絹だよな⋯と少し不安ながら絹に染まる染料を用意。
赤みが強い帯なので、青とグレーでいい感じになってくれないかな〜と。結構適当です。
一度水にさらした帯を、染料を溶かした鍋に投入。
そして煮ます。
ぐつぐつ。
しかし問題発生。水にさらしていた時点で赤色の色落ちがすごいと思っていたら、煮たらもっと色落ち!さらに体に悪そうな樟脳の臭いが!!(古い染料のためかと)
青系の染料は吸着しましたが、赤色が出てきてしまいました⋯。
洗っても洗っても赤色!!
一旦諦めて乾燥。
青いですね。
気を取り直して別日に挑戦。
今回は、黒を出すのは天然染料が1番良い。という師の教えに従い、カテキューとラックダイの鉄焙煎で染めます。
カテキューは砕いて煮出しを。
そこにラックダイ液を入れて、帯を投入。
ぐつぐつ。
今回は鉄焙煎なので、30分煮たら一度、煮た液と帯を冷まします。
そして、煮た液を半量ずつ器に分けて、半分には鉄を溶かしたものを入れ、もう片方は煮た液のままにしておきます。(冷ますのは、鉄で焙煎したものに熱を加えると繊維がぼろぼろになってしまうため)
鉄を入れた方にまずは浸けます。(少し水を足して傘増ししています)
次に、帯を取り出し、残していた煮た液へ浸けます。
そしてその後はよく水洗いをして終了です。
乾燥させた後の色はこのような感じです。
なかなか黒色を撮影するのは難しかったのですが、光の加減によってはだいぶ黒いです。
無事法事に着用して行けました。
元々法事用帯ではないので、カジュアルに着る時に使えるかな、と考えております。(普段着で着物を着る機会がままあるので)
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